手入れが必要だけれど、その手入れをする人がいないということで私が管理することになった身内の小さな畑があります。
所有者は高齢のため、農作業を長時間できる体力がなく、その代わりにということで管理面に関して引き受けたのです。

私が管理することになった畑は所有者が大切にしている畑で色々な作物が順調に立派に育つような良い土を持っており、それを活かすことなく雑草に埋もれさせることだけはしたくないと強く話していました。
ですから、管理を任された以上はそれに応えなければならないと私としても強い意志を持ったのです。
機械を投入するほどの広さはないとはいえ、畑は畑です。
毎日、毎日、雑草との戦いが待っています。
春から夏、秋の終わりにかけては雑草が目につかない時はありません。
それに加えて畑には夏場は特に蚊の大量発生が待ち構えており、それらに対しても策を練らなければならないところに夏の日照りは強敵です。
できるだけ陽射しの無い日を選んで作業を詰め込んだり、夕方から夜にかけて除草作業を行ったりと色々な工夫をしてみたものの、不快感たっぷりのジメッとした暑さにはとても対抗できません。
それでも雑草をそのままにしてはおけませんし、かといって除草剤をまこうにも畑の作物に少しでもかかってしまったら元も子もないのでそれはあまり行えないのです。
地道に雑草を処理していく他ありませんでした。
畑の管理で難しいと感じるところにはもう一つ、水やりの頻度や加減があります。
春先でも雨が少なければ畑は枯れてしまいますので、その時、その時に応じた水管理が必要になってきます。
やりすぎは厳禁ですが、プランター栽培とは少々違って、畑は作物がどこまでも伸ばせる深さがありますので、大洪水などの災害規模での水やりではない限りは大丈夫だと思っています。
しかし、トマトなど雨が少なく気温が高い地域での栽培が適している作物については水やりの加減がとても大切になってきますので、やはり注意は必要です。
夏場の水管理については連日のように夏日が続いたり、晴天が続くような天候の場合には夕方、涼しくなってきた頃に畑に水をまくのが重要となってきます。
植物は日光と水がなければそもそも生命を維持できません。
ですから、水が苦手な作物であろうと畑がカラカラになってしまった状態が何日も続くようであれば水やりは必要ですので、天候を確認しながら水やりを行うことも重要な管理ポイントとなるのです。
また、畑を管理するにあたっては病害虫の駆除も必要となってきます。
所有者にはある程度、作りたい野菜などをあらかじめ聞いておき、それに対してどんな病気があるのか、どんな害虫が発生するのかを確認する必要があります。
基本的には無農薬栽培なので、病気や害虫の発生は事前に食い止めなければなりません。
ですから、何を栽培するかをきちんと把握しておくことが大前提となるのです。
そして、もし害虫を発見した場合にはこちらに甚大な被害が出ない場合においては直接害虫を捕獲し殺すことが必要となります。
虫が苦手な人には不向きな畑の管理ですが、作物がより立派に美味しく育つためにはなくてはならないことなのです。
除草作業、水やり、病害虫の抑制など、作物が育つための管理を行っていると、ようやく収穫作業に入る時期がきます。
今まで代理とは言え、大切に育ててきた作物の収穫の瞬間はやはり嬉しいものがあり、ひとつひとつ丁寧に収穫していきます。
年中通して嬉しさはありますが、やはり、暑い夏の季節に収穫できるキュウリやナス、オクラなどは育てやすいこともあり、大量収穫となり、嬉しさも倍増です。
一度、収穫作業に入ると、それからはほぼ毎日、収穫作業が続きます。
どこにどれくらいの大きさのキュウリがなっているか、ナスやオクラの生育状況を確認し、翌日の収穫量を見定めることも作業として加わってきます。
植物の管理は、生きものを育てることと同じことです。
任されたということ以上に生きものを扱っているという認識を強く持ち、管理していかなければならないと思っています。
また、所有者の許可も得て、収穫した作物は美味しく頂いています。
命を頂くという認識を強く持ちながら、大切に管理していこうと思います。

